2020年、買ってよかった文房具 万年筆編

毎年、お題「#買って良かった2020」みたいなものがあるはてなブログ

 

かつて2017年にはこんな記事を書いていました。

ultramarine3776.hatenablog.com

3年前の記事です。そして2018年と2019年がないのは、記事を用意する気力がなかっただけです。

 

2020年、何かと大変な1年ではありましたが、万年筆に関しては何事もなかったかのように購入しておりました。2020年買ってよかった万年筆を2本紹介したいと思います。

ペリカン スーベレーン M800 blue o' blue

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2010年に限定発売されたはずのblue o' blueです。

世に出てから10年以上経った今、入手することができました。

それも万年筆売り場で試し書きができるほどの在庫がありました。

後々ネットで調べてみると、2020年の5月頃から購入報告のツイートを見つけることができました。また大手通販でも販売しており、Amazonにも在庫はありました。

 

 

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字幅はBを選びました。

ペリカンといえば、スーベレーンシリーズが王道です。

M300 / M400 / M600 / M800 / M1000 の5つのラインナップから用途に合わせてサイズ選ぶことができます。blue o' blueもそうですが、限定色は毎年のように発売されており、近年ではピンクやターコイズが大人気のものとなっていました。

しかし年々、金の価値が上がるにつれ、ペリカンも値上げを繰り返し、ついにはM300は2021年からはカタログ落ちとなっています。

手持ちの中にペリカンはもちろんありました。M200 / M400です。手帳とも合わせやすく、小さいながらも大容量のインクが入ることもあって万年筆を使い始めた当初からずっと使っている1つです。

M800のサイズは初めてでした。字幅は太字のBです。理由はM800はとても重たい。ピストン機構が金属パーツのため、キャップをポストせずに万年筆を常用する私にはEFはF、Mなどの字幅でこのペンを楽しんで使うことは難しいと感じたためです。何よりペリカンのEFとFとMは字幅の違いがわからないですが。

 

手に入れたいと思った頃には、既に中古でしか購入できなかったペンが10年越しに手にすることができた、そんな意味で買ってよかった万年筆でした。

万年筆が他の文房具と違うと思う理由は、手にした時に満足のいくもの、所有欲を満たしてくれるものだと思うからです。

ペリカンのM800あるいはM1000は王様のようなペンです。モンブランの149なんかもそんなイメージです。故に1つの節目に入手すべきペンだと思っています。何本も持っていたって、良いものに変わりはないのですが、何か特別な時に手にしたいペンです。

2020年、何かと様々なことがありましたが、なんとかやってこれた自分に送るようなペンでした。


パイロット カスタム845 朱漆

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 まだコロナウイルスなんて異国の遠い話だと思っていた2月下旬の頃。

3月末で閉店が決まっていた伊東屋渋谷店に行きました。

閉店のため全品30%オフのセールの最中でそれを目当てにお店へやってきた人でごった返していた店内で購入したペンがカスタム845朱漆でした。

いつかはアサヒヤ紙文具店の朱漆と思っていたら、丸善で限定発売されたり、定番化されたりと入手しやすいものになっていました。

パイロットの5万円台の万年筆といえば、この845のエボナイトに漆軸、シルバーンのシルバー軸、槐や一位の木(廃盤ですが)などの木軸の3種がフラッグシップモデルです。そのフラッグシップモデルが3割引というんですから、とても安い。何より、伊東屋という専門店から選んで購入できるとなってしまい買ったものです。

 

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字幅は選ぶことができ、BBなんかもありましたが、割と毎日使うだろうと思い、Mにしました。キャップと軸にはエボナイトが使用されており、とても軽いです。コンバーターを使えばある程度の重さにはなりますが、パイロットのCON-70は苦手で、ブルーのカートリッジインクで今までずっと洗浄などもすることなく使い続けています。

 

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漆軸は今まであまり手にしたことがなく、正直何がいいのかわかってませんでしたが、記事を書くにあたって改めてその色だったりつやだったり、なんかいいよねって思える一本です。天冠や首軸、ネジの部分には樹脂が使用されているため、中屋万年筆ほどのものではありません。その分価格も抑えられていますし、何よりほぼ全国の万年筆販売店で購入できるのではないかと思われるます。そう考えるとこの万年筆のコスト面は相当なものだと思います。

 

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以上が2020年買って良かった万年筆2本です。

ほかにも筆記用具含めた文房具は新商品が出れば、見て試して良かったら買っています。その中でも万年筆というのは、何かと理由をつけて、特別なものとして購入することが多いです。2020年は他の街へ出向くことも少なく、理由をつけて購入する数は随分減ってしましました。その代わりにネット通販で購入することが増え、知らぬ間に机の上にあるペンが増えてしまいました。そのペンも悪くはないのですが、この2本のようにお店で選んで購入する機会がなくなってしまった1年でした。生活様式が変わるように、文房具、特に万年筆との付き合い方も変わっていくのでしょうか。

 

 

 何やらアマゾンにも適正価格のblue o' blueがありました。(2020年12月29日現在)